津島雄二元厚相しのぶ/青森でお別れの会 800人参列

多くの参列者が津島雄二氏をしのんだお別れの会。長男の淳氏(中央)が喪主を務めた=2日、青森市のホテル青森

 衆院議員を連続11期務め、10月25日に93歳で死去した元厚相・津島雄二氏の「お別れの会」が2日、青森市のホテル青森で執り行われた。政界や経済界の関係者ら約800人が参列し、在りし日の故人をしのんだ。

 お別れの会は津島家が主催。津島氏が領袖(りょうしゅう)を務めた自民党派閥「平成研究会」(現茂木派)の会長で党幹事長の茂木敏充氏、津島派の一員だった新藤義孝経済再生担当相や、大島理森元衆院議長、宮下宗一郎知事、佐々木誠造元青森市長、林光男青森商工会議所名誉会頭が弔辞を読んだ。

 遺族を代表し、長男で自民党衆院議員の津島淳氏が「父は33年間の国会議員生活で多くの仕事をやらせてもらい、一人の男として政治家としてこれほど身に余る光栄はない」と述べた。

 会の冒頭、会場には雄二氏が好んで聴いたラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」が流れた。淳氏は「当時は父がなぜ暗く沈むような曲を好むのか全く分からなかったが、激動する政治の中で静かにあの曲を聴きながらさまざま考えていたのだと、今になって気づいた」と語った。

 会場には自民党の国会議員や県議、県内市町村長、親交のあった県民らが足を運んだ。

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