今永昇太の契約は総額1億ドル規模になる可能性も 米記者が言及

正式にポスティング公示され、メジャー各球団との最大45日間の交渉期間がスタートしている今永昇太。山本由伸ほどではないものの、FA市場で注目される存在の1人であり、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は今永をFA選手ランキング10位(先発投手では6位)と高く評価したうえで、契約規模を5年8500万ドルと予想している。実際、昨オフの千賀滉大(5年7500万ドル)のような契約になると予想する声は多いが、総額1億ドルに迫る大型契約になる可能性もあるようだ。

米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者は、ウィンター・ミーティングを展望する特集記事のなかで「注目に値する2人の左腕」としてエデュアルド・ロドリゲスと今永の名前を挙げた。FAの有力投手では、すでにアーロン・ノラがフィリーズと7年1億7200万ドルで再契約を結び、ソニー・グレイは3年7500万ドルでカージナルスへ移籍したが、オプトアウトの権利を行使してタイガースとの残り3年4900万ドルの契約を破棄したロドリゲスも早い段階で市場から消える可能性があるという。

一方、今永については「メジャー各球団は昨オフの千賀のような5年7500万ドルくらいの契約で獲得できると考えていた」と言及。ところが、パッサン記者によると、予想されていた以上に今永へのニーズは高く、「予想以上に強い市場が形成されている」状態だという。こうした状況を踏まえ、パッサン記者は関係者から聞いた話として「総額1億ドルに迫る契約になる可能性がある」との見通しを示している。

今永の契約総額が上昇すれば、それに伴ってポスティング制度による移籍金の金額も上昇する。移籍金は契約総額の「最初の2500万ドルの20%」と「次の2500万ドルの17.5%」と「5000万ドルを超える部分の15%」を合計して算出されるため、たとえば今永が総額1億ドルの契約を結んだ場合は、「2500万ドルの20%」と「2500万ドルの17.5%」と「5000万ドルの15%」を合計して1687万5000ドルとなる(1ドル=150円で換算すると約25億円)。なお、出来高やオプションを含む契約を結んだ場合、選手が追加で受け取った金額の15%が移籍金に追加されることになっている。

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