存在しない国と覚書署名? パラグアイ、政府幹部を解任

 【サンパウロ共同】南米パラグアイの農牧省幹部が、存在しない国と協力関係を約束する覚書に署名したとしてパラグアイ政府はこの幹部を解任、文書の効力を否定した。国内外のメディアが2日までに報じた。

 同省幹部チャモロ氏は10月「カイラサ合衆国」の代表を名乗る人物と面会し、パラグアイ政府がカイラサとの外交関係樹立を検討したり、国連などへの加盟を支持したりすることを促す内容の覚書に署名した。

 カイラサの代表を名乗る男性2人はパラグアイ南部や東部の市に防災や医療などの協力を申し出、姉妹都市提携を結ぶ文書にも署名していた。

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