柏は4試合連続ドローもJ1残留! 後半ATにPK獲得の名古屋が追いつく【明治安田J1第34節】

3日、明治安田生命J1リーグ第34節の名古屋グランパスvs柏レイソルが岐阜メモリアルセンター長良川競技場で行われ、1-1の引き分けに終わった。

前節はヴィッセル神戸に1-2で敗れ、優勝決定の瞬間を目の前で見届けた5位・名古屋。3試合勝利なしという状況の中、今シーズン限りでの退団が決まっている丸山が3バックの一角に。出場停止の稲垣の代役は内田宅哉が務め、シャドーに位置では森島が永井とコンビを組んだ。

対する17位・柏はわずかに降格の可能性が残っており、勝ち点を積み上げて自力で残留を確定させたい状況。9日に控える天皇杯決勝に向け、弾みをつけたいところでもある。出場停止明けの古賀とジエゴがスタメンに復帰した。

スタジアム敷地内で事故が発生したため、45分遅れでのキックオフ。5分にキャスパー・ユンカーの左足シュートが柏ゴールに襲いかかると、その後は両チームの激しい攻防が続く。

15分を過ぎたあたりから試合が徐々に落ち着き始めると、アウェーチームが主導権を握る。21分にはマテウス・サヴィオの右CKにジエゴが頭で合わせたが、ゴール右へと外れた。

その後も柏がゴールに迫るが得点は生まれず。一方の名古屋は前半終盤にかけて盛り返し始める。

41分には、ゴールキックを敵陣中央で拾ったユンカーが前線にスルーパス。抜け出した永井がGKとの一対一を冷静に制したが、オフサイドの判定によりゴールは認められなかった。

0-0のまま試合を折り返すと、先に動いたのは柏。ハーフタイムで山田雄士を下げ、小屋松を投入する。

両チームともに攻め込みながらも決定機は作れないまま65分が経過。名古屋は永井と久保を下げ、貴田と森下をピッチに送り出し、変化を加える。

するとその6分後、ようやく試合の均衡が破れる。自陣内左サイドでボールを奪った柏がカウンターを発動すると、小屋松のスルーパスからマテウス・サヴィオが左ポケットに侵入。左足のシュートがGKランゲラックの足に当たりながらゴールに吸い込まれ、柏が1点をリードした。

ここから一気に試合は動き出し、柏は74分に山田康太に代えて山本を投入。直後にユンカーの意表を突いたシュートがあった名古屋も、米本と内田宅哉のダブルボランチを山田陸とターレスに替える。

終盤に差し掛かると柏が逃げ切りへと舵を切り、交代カードを駆使しながら5バックで引いて守る形に。一方の名古屋は85分に前田を投入し、攻勢を強める。

すると90分、左サイドからの貴田のクロスを前田が頭で折り返すと、ブロックしたジエゴのハンドが疑われ、VARとオンフィールド・レビューによるチェックが行われる。結局、主審が名古屋のPKを指示すると、判定に異議を唱えたジエゴにレッドカードが提示され、一発退場に。PKのキッカーを務めたキャスパー・ユンカーはゴール右隅にきっちりと決め、名古屋が同点に追いついた。

数的優位の名古屋はそのまま逆転を目指したが、1-1のまま試合終了のホイッスル。リードを守りきれなかった柏だが4試合連続のドローでJ1残留を決めた。

名古屋グランパス 1-1 柏レイソル
【名古屋】
キャスパー・ユンカー(後50)【PK】
【柏】
マテウス・サヴィオ(後26)

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