柔道グランドスラム東京大会最終日は3日、東京体育館で男女の各階級が行われ、下野市出身で男子60キロ級の高藤直寿(たかとうなおひさ)(パーク24)は決勝で永山竜樹(ながやまりゅうじゅ)(SBC湘南美容クリニック)に延長で一本負けを喫した。全日本柔道連盟は同日開催した強化委員会で、来年のパリ五輪同階級代表に永山を内定。これにより高藤は五輪出場を逃した。
高藤は1回戦から登場。イタリア人選手との準々決勝では劣勢で迎えた残り9秒で技ありを奪って追い付き、延長で得意の浮き落としを決めて一本勝ち。準決勝は中村太樹(なかむらたいき)(国士舘大)との日本人対決に優勢勝ちした。
高藤は2016年リオ、21年東京と2大会連続で五輪に出場し、東京大会では五輪初の金メダルを獲得。ウズベキスタンで行われた昨年10月の世界選手権も制し、パリ五輪代表の有力候補に挙がっていた。しかし今年になって永山に追い上げられ、代表争いは今大会が事実上の決着の場となっていた。