来季こそJ2復帰だ カターレが集い、熱い支援に感謝

サポートに感謝を伝えるカターレの選手やスタッフ=富山市内のホテル

  ●ボランティアらと交流

 サッカーJ3・カターレ富山は3日、富山市のホテルグランテラス富山で「感謝の集い」を開き、運営・設営に協力したボランティアとシーズンパス購入者の約260人と交流した。2日の今季最終戦で逆転勝利を飾った喜びと昇格をつかめなかった悔しさが入り交じる中、参加者は笑顔で1年を振り返り、来季のJ2復帰へさらなる後押しを誓った。

 開会直前には、会場に前日のY.S.C.C.横浜戦の映像が流れた。参加者は興奮をよみがえらせ、最後まで熱く戦ったチームをたたえた。

 ボランティアの回では、左伴繁雄社長が「大きな親会社のないクラブでは皆さんの存在がとても大事」と労をねぎらった。脇本晃成主将は「皆さんのおかげで1年間戦い抜けました」と述べ、小田切道治監督や選手が写真撮影やサインに応じた。

 2日に決死のプレーで逆転のPKを獲得したDF大畑隆也選手は、負傷した顔面をマスクで覆いながら、たっての希望で参加。熱いサポートに感謝した。参加者からは「名誉の負傷だ」といたわる声が掛けられた。

 選手からは「試合中は虹も出ていたし、昇格できる流れだった」「きのうは悔しくて眠れなかった」などと前日の熱戦を振り返る言葉が聞かれた。参加者は「来季に向けて一緒に戦う」とチームを支える思いを新たにした。

 カターレは今季、19勝5分け14敗で3位。最終戦で勝利を収めたが、他会場の結果により、得失点差でJ2昇格に届かなかった。

© 株式会社北國新聞社