トヨタ、排出ゼロ車比率20% 欧州で26年、EV拡充

欧州での販売戦略を語るトヨタ自動車幹部=11月29日、ブリュッセル(共同)

 【ロンドン共同】トヨタ自動車は4日、欧州事業の戦略を発表した。2026年までに電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)の品ぞろえを「トヨタ」ブランドだけで15車種以上に拡充し、走行中に二酸化炭素(CO2)などの排出ガスを出さない「ゼロエミッション車」が販売台数に占める割合を20%以上に引き上げる目標を掲げた。

 欧州は環境意識の高さで知られ、欧州連合(EU)は35年にエンジン車の新車販売を原則禁止する。日本車では、日産自動車が欧州市場に今後投入する新型車を全てEVにする方針を打ち出している。トヨタもEVを強化し、欧州メーカーや米テスラに対抗する。

 現在はトヨタブランドでEV5車種とFCV1車種、高級車ブランド「レクサス」ではEV2車種を扱っている。レクサスは35年までに全てEVにする計画だが、欧州では市場の状況が許せばこれを30年に前倒しする。

 また、生産や物流を含めた事業活動に伴う温室効果ガス排出量を、40年までに実質ゼロにすることを目指す。

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