佐々木 七段が審判長 長崎将棋団体戦 対馬出身、地元ファンと交流

長崎将棋団体戦で審判長として対局を見守る佐々木七段(奥)=長崎市、三菱記念会館

 第2回長崎将棋団体戦(日本将棋連盟県支部連合会主催)が3日、長崎市稲佐町の三菱記念会館で開かれ、対馬市出身の佐々木大地七段(28)が審判長を務めた。開会式のあいさつで、藤井聡太八冠(当時七冠)に挑戦した夏のタイトル戦に触れ「熱い応援が力になった」と参加した地元ファンに感謝を述べた。
 佐々木七段は2016年にプロ入り。6~8月の第94期棋聖戦5番勝負、第64期王位戦7番勝負で挑戦者となり、どちらも敗退したが熱戦を繰り広げた。
 開会式では「タイトル挑戦は大きな経験となった。この経験を生かして、皆さんにいい結果を伝えられるよう精進したい」と述べ、大きな拍手を浴びた。開会前に参加者から応援の言葉をかけられたり、サインに応じたりする姿も。子どもらを相手にした指導対局も行った。
 長崎新聞の取材に「タイトル挑戦で一歩前進できた。今年できなかったタイトル獲得を目標に、力を磨いていきたい」と語った。
 同団体戦は3人一チームでA、B両級に各10チームが参加し、予選、決勝トーナメントを競った。A級は盤外戦術研究部(添田浩雅さん、山本祐樹さん、柿塚惇平さん)が制した。


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