ジム・リーランドが殿堂入り 通算1769勝、マーリンズでWS制覇

日本時間12月4日、時代委員会による監督・エグゼクティブ・審判を対象としたアメリカ野球殿堂入り投票の結果発表が行われ、パイレーツ(1986~96年)、マーリンズ(1997~98年)、ロッキーズ(1999年)、タイガース(2006~13年)の4チームで指揮を執り、監督通算1769勝を挙げたジム・リーランドが16人の投票者から15票を獲得して殿堂入りを決めた。殿堂入りには得票率75%(12票)が必要で、マリナーズなどで監督を務めたルー・ピネラは1票足りなかった。

今回の投票は、監督4人(リーランド、ピネラ、シト・ガストン、デービー・ジョンソン)、エグゼクティブ2人(ハンク・ピータース、ビル・ホワイト)、審判2人(エド・モンターグ、ジョー・ウエスト)の合計8人が候補となっていた。このうち、リーランドだけが当選ラインの得票率75%を突破し、殿堂入りが決定。監督の殿堂入りは2013年12月にボビー・コックス、トニー・ラルーサ、ジョー・トーリの3人がいずれも満票で選ばれたとき以来である。

現在78歳のリーランドは、パイレーツ時代にはバリー・ボンズらを擁して3年連続地区優勝(1990~92年)という黄金期を築き、マーリンズの監督に就任した1997年にはワイルドカードから勝ち上がってワールドシリーズ制覇を達成。タイガース時代にも3年連続地区優勝(2011~13年)を成し遂げるなど4度のポストシーズン進出を果たし、2006年と2012年にはワールドシリーズまで駒を進めた。22年間の監督生活で1769勝1728敗、リーグ優勝3度、世界一1度。最優秀監督賞を3度受賞するなど、球界屈指の名将として輝かしい実績を残した。また、2017年にはアメリカ代表の監督としてWBC優勝も経験している。

リーランド以外の候補者では、ピネラが11票、ホワイトが10票を獲得。ほかの5人はいずれも5票未満だった。なお、今回の投票はジェフ・バグウェル、トム・グラビン、チッパー・ジョーンズといった殿堂入り選手やサンディ・オルダーソン、マイケル・ヒルといったエグゼクティブたちで構成される16人の選考委員会によって行われた。

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