山本由伸の争奪戦はジャイアンツが優勢か? 地元紙記者が伝える

テネシー州ナッシュビルでは日本時間12月5日から8日までウィンター・ミーティングが行われる。大谷翔平を筆頭に、多くの大物選手の契約が決まることが期待されているが、注目度では山本由伸も負けていない。ジャイアンツ、ドジャース、メッツ、ヤンキース、カブスなど多くのチームが山本の獲得に乗り出しているとみられており、「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者は「ジャイアンツと山本の話題がとても多い。ジャイアンツが優勢なのかもしれない」と伝えている。

ジャイアンツは大物FA選手の獲得を今オフの最重要課題に掲げており、大谷の獲得に乗り出すなど、潤沢な補強資金を準備しているとみられる。ただし、打者不利な本拠地オラクル・パークの存在もあって大谷争奪戦では劣勢を強いられており、大谷獲得のための資金を山本に回す可能性もある。昨オフにアーロン・ジャッジの獲得に失敗したことを踏まえ、「今オフは失敗は許されない」と大物獲得を強く決心しており、「どんな手を使ってでも山本を手に入れるだろう」と予想する声も出ている。

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ジャイアンツのほか、ドジャースとメッツが有力候補と目されているようだ。ただし、ナイチンゲール記者は「ヤンキースにとってナンバーワンの補強ターゲットは山本である」と付け加えており、「フアン・ソトをめぐるパドレスとのトレード交渉が難航するなか、ヤンキースは山本獲得に注力し始める可能性がある」と指摘している。

一方、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると「メッツが最有力候補だろう」と考える球界関係者も多いようだ。大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーであれば、潤沢な補強資金を準備しているジャイアンツを上回るオファーを提示することも可能だろう。さらに、米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン記者は、カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長が「大谷や山本のような大物FA選手に対して非常に積極的」であることを伝えている。

「SNY」のアンディ・マルティノ記者によると、山本は候補をある程度絞り込んだあと、ウィンター・ミーティング終了後に渡米し、対面で各チームと契約交渉を行う予定だという。早ければ12月中旬ごろには移籍先が決定するかもしれない。

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