ソトのトレード交渉は難航も「再びヒートアップする」と米メディア

フアン・ソトをめぐるパドレスとヤンキースのトレード交渉は難航していることが報じられているが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、現地時間12月3日の朝の時点で、両チームのトレード交渉は再開されていないようだ。パドレスはソト1人に対してプロスペクト(若手有望株)を含む6人のパッケージを要求しているとみられ、ヤンキースは交渉を中断。パドレスはソトにトレント・グリシャムを加え、対価として8人のパッケージを要求したという話も出ている。

パドレスがソトの対価として多くの投手を獲得しようとしている狙いは理解できる。サイ・ヤング賞のブレイク・スネルを筆頭に、多くの主力選手がFAとなったにもかかわらず、ペイロール削減の方針のため、その穴埋めとなる補強をするための資金がないからだ。よって、パドレスはソトを放出することによって、マイケル・キング、クラーク・シュミット、ジョニー・ブリトー、ランディ・バスケスといった即戦力の若手投手に加え、ドリュー・ソープのような有望株をまとめて獲得しようとしている。

しかし、ヤンキースは今季終盤戦に先発転向して結果を残したキングや今季のマイナー最優秀投手に選ばれたソープの放出には積極的ではないという。これはソトが1年後にFAとなる「レンタル選手」であることが大きく影響している。ヤンキースとしては、ソトをトレードで獲得したあとに契約を延長できる保証はどこにもない。球界屈指の好打者とはいえ、ソトの1年だけのために莫大な対価を支払うわけにはいかないというわけだ。

そうした状況のなか、米メディア「ジ・アスレチック」のブレンダン・クティ記者は「ウィンター・ミーティングが始まると、両チームのトレード交渉も再びヒートアップするだろう」との見解を示している。ヤンキースと同地区のブルージェイズがソトの獲得に乗り出しているとの報道もあり、ヤンキースとしては「ブルージェイズに獲られるわけにはいかない」という心情もあるだろう。

パドレスとヤンキースが希望する交換要員の差異をどのように埋めていくのか。今後の動向が注目される。

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