岩手県内でインフルエンザが流行している。流行警報は2009年に次いで2番目に早い。新型コロナウイルス禍による免疫低下などが要因と考えられ、学校では休業措置が相次ぐ。コロナとの同時流行も懸念される中、どんな対策が必要か。感染症に詳しい岩手医大付属病院感染制御部の長島広相部長に聞いた。
(聞き手は報道部・鎌田佳佑)
―インフルエンザへの備えは。
「インフルエンザも高齢者はそれなりの致死率がある。厚生労働省のデータによると、80歳以上の致死率はコロナのオミクロン株よりもわずかに高い。高齢者や基礎疾患など免疫が低い人は積極的にワクチンを接種して、重症化リスクを下げることを勧める」
「基本的な感染対策はコロナと変わらない。これまで行ってきた対応をできる範囲で行ってほしい」