【騒然】新幹線乗客5人が目やのどの痛み訴え…原因はクマの「撃退スプレー」車内で一体何が起きた?(2日夜 JR浜松駅)

多くの人が利用する浜松駅が騒然としました。2日 夜、新幹線の車内で、乗客5人が目やのどの痛みを訴えました。原因はクマの「撃退スプレー」一体何が起きたのでしょうか?

2日 夜のJR浜松駅、多くの人が利用する時間帯、駅は大混乱に。

(消防隊員)

「いま(情報を)整理しているので、わかり次第、わかることをお伝えします。ちょっとお待ちください」

酸素ボンベを背負う消防隊員が駆けつけ、駅構内は物々しい雰囲気に包まれていました。

(川口 卓也 記者)

「さきほど浜松駅で非常停止ボタンが押されたという事です。消防も出動し現場は殺伐とした状況となっています」

時間が経つにつれ、徐々に現場の状況がわかってきました。

(浜松市中消防署 早川 智也 消防司令長)

「新幹線の上り列車内で何者かがスプレーをまいた。消防としては、入院の必要はないと考えている。いずれも歩くことができたので、現時点では軽傷という扱いをしている」

警察などによりますと、2日午後7時20分ごろ、登山帰りの男性が浜松駅で新幹線に乗車し、背負っていたリュックを下した際「クマ撃退スプレー」がどこかに当たり、誤って噴射されたという事です。

これにより岡山発、東京行きの「ひかり518号」に乗車していた7歳から32歳の女性5人が、目やのどに痛みを訴え、このうち2人が病院に搬送されました。いずれも軽傷だということです。

騒動の発端となった「クマ撃退スプレー」とは、どんなものなのでしょうか?都内で防犯グッズなどを扱う店。スプレーを見せてもらうと…「デンジャー(危険)って書いてありますね」

2023年、過去最多となった、クマに人が襲われる被害。この店では、登山客などから人気で、品薄になるほどだということです。

(ボディーガード東京アキバ店 桑原 樹理 さん)

Q:どういった成分が入ってる?

「カプサイシン、唐辛子の成分」「催涙スプレーよりは、数倍強い」

カプサイシンなどの刺激物が入っていて、クマと遭遇した場合、“撃退”できるといいます。もし人が吸った場合は…。

(ボディーガード東京アキバ店 桑原 樹理 さん)

「苦しくなったりむせ込んだり、涙や鼻水が出ることは大いにありえると思います」

使い方は、ロック代わりのピンを抜いて噴射させます。これは以前、“ある熊撃退用のスプレー”を噴射した時の様子。1回限りで、最大7~8m先まで噴射するスプレーもあるという事です。

登山中は、腰などに装着することが可能です。公共の場では、カバンなどにしまっておくことが大切だといいますが、持ち歩く際には十分に注意する必要があります。

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