ガザ南部に地上侵攻 イスラエル軍、住民に退避要求

ガザ地区とされる場所に展開するイスラエル軍の戦車。軍が4日公開した(共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍のハガリ報道官は3日夜、パレスチナ自治区ガザ北部に続き、南部にも地上部隊が侵攻したと明らかにした。「軍はガザ全域に地上作戦を拡大し続けている」と述べた。イスラム組織ハマスの壊滅を目指す軍は4日、南部最大都市ハンユニスの中心部の一部を指定して住民に大規模な退避を要求した。

 南部は既に避難者であふれ、民間人被害の増加が不可避の情勢だ。空爆も全域で強化し、ガザ保健当局は4日だけで300人以上が死亡し、ガザ側の死者が1万5800人以上となったと明らかにした。イスラエル側の死者は約1200人。

 パレスチナのメディアは4日、イスラエル軍がガザの二つの学校を空爆し、少なくとも50人が死亡したと報じた。

 一方、米中央軍は3日、紅海で3隻の商業船が攻撃され、米海軍の駆逐艦が複数の無人機を撃墜したと明らかにした。イエメンの親イラン武装組織フーシ派は3日、イスラエル船舶2隻を攻撃したとの声明を出した。イスラエルは船舶との関係を否定している。

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