トヨタ、パリ2024オリンピックで電動モビリティを提供

大会期間中、Accessible People Mover(APM)と車いす用eプラーが使用され、選手とその家族、スタッフ、ボランティア、観客の誰もが自由に、持続可能かつ安全に移動できるようにする。

Accessible People Mover(APM)

トヨタは「すべての人にモビリティを」を信念としており、APMはこのビジョンの最新版だ。このモビリティは、ラストワンマイルのサービスを提供し、アクセシビリティを必要とする人々を輸送するために設計されている。

大会期間中、トヨタは約250台のAPMを配備し、イベントや競技が開催される場所、選手村などの公式会場を含むさまざまな施設周辺で、選手、来場者、スタッフの移動をサポートする。

APMの用途は以下の通り:

  • 身体障害者、歩行困難者(車椅子利用者を含む)の選手、主催者、ボランティア、観客の移動
  • 大会期間中の小荷物の移動
  • 緊急時の救援

APMはバッテリー電気自動車で、トヨタ・モーター・ヨーロッパがベルギーで設計し、トヨタ・カエターノがポルトガルで生産する。車両生産は2024年2月に開始される予定だ。

車いす用eプラー

トヨタは、2024年パリパラリンピック競技大会における「Mobility for all(すべての人にモビリティを)」というビジョンを推進するため、車いす用eプラーを共同開発した。車いす用eプラーは、従来の機械式車いすをバッテリー駆動の電動モビリティに変換し、車いす利用者に移動の自由を提供するとしている。

車いす用eプラーは、オーストリアのモビリティ新興企業Klaxon社と共同で開発された。laxon社は、車いすを利用する人々が簡単かつ自立して移動できるような製品を作ることを専門としている。

車いす用eプラーは、2024年パリ大会の期間中に発売される予定だ。

パラリンピック村では、50台がKINTO Mobilityアプリを通じて共有モビリティとして提供され、村の中で使用される。使用するには、車いすにブラケットを取り付ける必要がある。

パラリンピック開会式にて。少なくとも150台が各国パラリンピック委員会、選手、スタッフによって使用される予定だ。

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