かりもの競争や担架レースで防災訓練 京都・南丹で地域住民が「防災運動会」

竹ざおと毛布で作った担架に荷物を載せて運ぶ速さを競う地域住民ら(京都府南丹市日吉町・殿田小学校)

 地域住民同士で体を動かしながら防災を楽しく学ぶイベント「世木の運動会&ぼうさい」がこのほど、京都府南丹市日吉町の殿田小学校で開かれた。参加者は担架レースや防災かりもの競争などを通じて、非常時の備えについて考えた。

 人口の減少を受け、世木地域振興会が各集落で実施していた運動会を集約し、防災訓練の要素を盛り込んで初めて催した。

 住民や京都中部広域消防組合の消防署員など約90人が参加。担架レースでは、競技前に消防署員が竹ざおと毛布を使った担架作りの見本を示した。参加者は熱心に作り方を見て学び、レースが始まると素早く担架を作ってコースを駆けていた。年齢を問わず参加しやすい、しっぽとり競争やわなげ大会などもあり、運動場には終始温かな歓声が響いた。

 家族と一緒に参加した殿田小学校4年の女子児童(10)は「かりもの競争をする中で、災害時に何が必要か考えた。生活に役立ちそう」と話した。

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