番外編 つか 府中で庚申塔【駅ぶら】06京王電鉄 京王線141

※2023年7月撮影

【駅ぶら】、激暑い陽射しの下で撮影した後、流石に府中でイッパイ飲んで帰ることにしました。

トップ画像は、府中駅北側の居酒屋さん。

いつもは、一人で飲んで帰るのですが、その日に限ってフッと近所に住んでる旧友に電話してみました。相手も良いタイミングだったみたいで10年ぶりに一献。

飲んでいて、小生が「庚申塔、馬頭観音、道祖神などが好きで写真撮っているんだ」と話をしたら、友人が別れ際に「新宿庚申塔」に案内してくれました。居酒屋から2分くらいととても近かった。

※2023年7月撮影

なかなか立派な庚申塔です。残念ながら夜でしたので・・・。

※2023年7月撮影

改めて朝早い時間に撮影に来ました。「府中駅東口商店会」の案内板があります。

※2023年7月撮影

案内板の内容は以下です。

「新宿庚申塔が建立されたのは嘉永5年(1852年)横浜に黒船が来航(ペリー来航)の前の年で、当時の新宿(府中宿の町名)の講中の方々が、志木道と呼ばれたこの場所に庚申塔をたて庚申様をお祭りしました。

庚申信仰は、平安時代に中国から伝来した道教の教えで、庚申の日に寝ていると三尸(さんし)の虫が天上の神にその人の悪行を告げ、その人に禍がかかる、そこでその夜は眠らずに、三尸の虫が体から出て行かないように夜通しお祭りし、楽しんだということです。

また、三尸の虫は、猿が大嫌いだったので猿を家々にかざって、悪病や災難が近寄らないように祈ったそうです。」

150年前の「志木道」、現在は「新宿仲通り」です。

「庚申塔」の側面に「嘉永五歳壬子二月」と刻まれていました。

※2023年7月撮影」

頭上には「府中駅東口商店会 庚申様 こうしんさまのまち」と掲げられています。

※2023年7月撮影

通勤、通学の方々が忙しげに通り過ぎて行きます。コンビニエンスストアに挟まれた飲み屋街です。

※2023年7月撮影

府中の【駅ぶら】はこれにて終了です。次回は「府中駅」から「分倍河原駅」に向かいます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)

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