英国のパンダ2頭、中国返還 「友好の使者」滞在12年

ジャイアントパンダの陽光=11月29日、英スコットランドのエディンバラ動物園(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】英国で唯一のジャイアントパンダ2頭が4日、返還のため中国に旅立った。中国から貸し出された2頭は2011年12月に英国に到着し、北部スコットランドのエディンバラ動物園で12年間過ごした。英国民に親しまれ、英中の「友好の使者」の役割を担ってきた。英メディアが報じた。

 2頭は03年生まれで、中国四川省のパンダ保護研究センターで飼育された雄の「陽光」と雌の「甜甜」。貸与期間は10年の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で動物園が閉鎖され、返還が2年延期された。

 BBC放送によると、繁殖計画もあったが成功せず、貸与契約はこれで終了する。

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