タイガースがヒンチ監督と長期の契約延長 詳細な契約期間は不明

日本時間12月5日、タイガースのスコット・ハリス編成本部長はテネシー州ナッシュビルで行われているウィンター・ミーティングの場でA・J・ヒンチ監督と「長期」の契約延長を結んだことを発表した。ヒンチ監督は就任時に5年契約を結んでおり、現行の契約は2025年シーズンまでだったが、今回の新たな契約については、具体的な契約期間は明かされていない。ハリス編成本部長は「我々は長く一緒にやっていく」と話しており、当面のあいだはハリス&ヒンチの体制が続きそうだ。

現在49歳のヒンチは2021年からタイガースの指揮を執っており、3シーズン目を終えたところ。就任から3年連続で負け越しているものの、スペンサー・トーケルソン、ライリー・グリーン、タリック・スクーバルといった若手の台頭もあってチーム状態は徐々に上向いており、今季は78勝84敗の借金6とはいえ2016年以来7年ぶりにア・リーグ中地区で2位となった。

ヒンチは現役時代、メジャーで7年間プレーしており、メジャーデビューした1998年にはアスレチックスで120試合に出場するなど、将来の正捕手として期待された存在だった。しかし、それ以降は思うような活躍ができず、2000年までアスレチックスでプレーしたあと、2001~02年はロイヤルズ、2003年はタイガース、2004年はフィリーズとチームを転々とし、フィリーズのマイナーでプレーした2005年シーズンを最後に引退。翌年から指導者としてのキャリアを開始し、2009年途中からダイヤモンドバックスの監督を務めたが、212試合で89勝123敗に終わり、翌2010年途中に解任された。

ヒンチが監督としての評価を高めたのは2015~19年のアストロズ時代で、特に2017年からは3年連続でシーズン100勝以上を記録。2017年にはワールドシリーズ制覇も経験した。ところが、2017年シーズンに行われていた不正なサイン盗み問題の責任を取らされる形で1年間の職務停止処分を受け、アストロズはヒンチの解任を決定。処分が明けたあと、すぐにタイガースの監督に招聘されたことからもヒンチの手腕への評価の高さがうかがえる。

今後、長期にわたってチームをヒンチに任せることを決めたタイガース。かつてヒンチが率いたアストロズのような常勝軍団を築き上げることができるか注目だ。

The post タイガースがヒンチ監督と長期の契約延長 詳細な契約期間は不明 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.