敷地内で湯あみ?
用途に合わせて特性を変えられる特殊鋼と、その特殊鋼を使った製品を手がけている愛知製鋼。ダイナミックで迫力抜群の製造ラインの隣には、なんと社員を癒す“マル秘スポット”が存在します。今回は、そんな知られざる愛知製鋼の取り組みに密着します。
排熱をリサイクルして沸かすお風呂
電気炉で鉄スクラップを溶かす工程
1600度の溶鋼(鉄スクラップが溶けたもの)を扱ったり、3000度のガスバーナーを使ったり、灼熱の現場で行われる特殊鋼づくり。実は鉄づくりのエネルギーをリサイクルする取り組みが行われています。
熱エネルギーをリサイクルして沸かす仕組み
それがこちらのお風呂。鉄スクラップを溶かす電気炉の排熱をむだにすることなく、お風呂を沸かすエネルギーとして使っています。通常、熱をただ外に排出するだけですが、ボイラーを通じてお風呂を沸かすために再利用しているのです。
製造現場の皆さんと環境にとって、ダブルで優しいお風呂
仕事終わりのお風呂は格別! 汗や油汚れを洗い流して、仕事終わりにきれいな状態で帰宅できます。中には仕事がある平日は毎日入るという社員も。若手社員は「現場の方とコミュニケーションが取れるのも良い」と話します。
社員を癒す極上のイタリアンレストラン
愛知製鋼が手がけるイタリアンレストラン
続いて見つけたのは、開放的でおしゃれな空間。実はこの場所は愛知製鋼が手がけるイタリアンレストランなのです。本社ビルと工場に挟まれた場所にあり、最寄りの駅から徒歩数秒という好立地!
社員以外の一般の人も楽しめるフルコースランチ
社員も優雅にランチタイムを楽しんでいます。この日の週替わりのランチメニューは、旬のキノコを添えたグリルチキンでした。メインのほかにサラダとパン、そしてデザートとドリンクもついています。
パスタランチ
こちらはパスタランチ。ごぼうとミートソース、短めのパスタ「リガトーニ」を合わせた季節感あふれる逸品です。
一流の工場に、一流のシェフあり
腕を振るうのは、名古屋観光ホテルで25年のシェフ歴がある井上忠義さん。愛知製鋼には、モノづくりにかかわるスゴ腕の職人さんだけでなく、その製造現場を支える一流シェフもいるのです。
井上さんがつくるプリンは社員に大好評
工場の敷地においしいレストランがあるのがうれしいという声も多数。井上さんの手がけるプリンも大人気なのだそう。社員にとってレストランはまさに癒しの場所となっているのですね。
特殊鋼の可能性を広げる愛知製鋼の挑戦
こんなところにも!?特殊鋼の可能性を広げるラインアップ
愛知製鋼では特殊鋼のノウハウを生かして、未来につながるさまざまな製品を作っています。
まずはインプラント用磁石式入れ歯。アタッチメントの素材に特殊鋼の技術を応用し、磁石の力でピタッとくっつくように作られています。
豊田スタジアムの芝の育成にも特殊鋼が貢献
次に特殊鋼づくりの副産物から生まれた、植物活性剤です。なんと豊田スタジアムの芝の育成に使われているそう。
また小さな電子部品にも特殊鋼で培った技術が使われています。クルマに装着することで、なんと自動運転を可能にしているんです。
リサイクルや応用、社員を癒す取り組みなど、新たなことに挑戦し続けている「愛知製鋼」。今後の活躍に目が離せません!