夏以外どう使う? ファミリープール “老朽化” 新たな施設どうなる? 新サッカースタジアムに隣接 広島市中央公園「こどもゾーン」整備の基本構想 あと3シーズンで今の営業の形は終了

今の形は残り3シーズン どうなるファミリープール

新しいサッカースタジアムが完成間近の広島市中央公園。スタジアムの道を挟んで南側に「ファミリープール」がありますが、これまでの形で営業されるのはあと3シーズンなのをご存じでしょうか。

そのあとに作られる新たな施設を整備する基本構想の策定が進んでいますが、広島市は検討過程を明らかにしました。

小林康秀キャスター
「新しいサッカースタジアムの建設が進む中央公園です。巨大なスタジアムのすぐ目の前には市民のプール、ファミリープールがあります。老朽化が進んでいて今後の活用策が検討されています。」

オープン当初は一日だけで1万5000人が利用

1979年オープンした直後のファミリープールの様子です。第2次オイルショックがおこりカープが2度目のリーグ優勝を果たしたのがこの年。街の中心部に出来た新スポットを訪れようとこの一日だけで、1万5000人も押し寄せ、3度も札止めをしなければならない状態だったようです。

あれから44年が経過しました。新型コロナが5類になったことしは、年間入場者が9万7000人でした。施設は老朽化が進んでいます。軽微なものを入れると年間に300か所にも及ぶ修繕をしている状況です。

プールは“都心の一等地” 他の利用方法も含めて議論

ファミリープールの特徴は何と言ってもその立地です。北はサッカースタジアム、南はゲートパーク、東側には美術館やデパート、さらに県庁と、都心に立地します。

老朽化が進むファミリープールは建て替えや他の利用法も含めた議論がされてきました。

広島市はことし6月、隣の子ども文化科学館などと「こどもゾーン」の一角として、プール機能は残し、子どもたちが四季を通じて遊びや体験を楽しめる新たな施設を整備する方針を示し、基本構想を策定中です。

小林康秀キャスター
「ファミリープールの課題は、夏の2か月の営業期間以外の期間でどのような活用策がこうじられるかということなんですが、きょうの市議会では、最近出来た2つのプールの例を出して議論が行われました。」

広島市は、去年から今年にリニューアルオープンした神奈川と千葉のプールを視察しました。

ここでは、夏のプール営業以外では、カヌー・サップなどの体験施設として、また釣り堀として活用されている事例が紹介されました。

街の人はどんな施設を望んでいる?

広島市民は
「大きいトランポリン。一年中楽しい」
「アスレチックとか」
「ボルダリングや大きな積み木があったりとか」

広島市は、2026年度までプールの営業をした上で、2027年度から新たな施設の工事着手に着手し、2029年度から供用開始の予定です。

青山高治キャスター
「あと3シーズンなんですね。そもそも2か月の営業期間ですけど、これだけ猛暑・残暑が厳しかったら、もう3、4か月くらいプールとして営業できそうな…とにかくあの立地はいい」

コメンテーター福本成美さん
「広島ってスポーツ王国じゃないですか。市民球場跡地だったところ、サッカーもあり、他のスポーツもたくさんあるので、せっかくの立地なので、子どもたちにスポーツ王国ってわかるような何かを加えてくれたら、県外から来られる方にもアピールできるので、せっかくの立地なので考えてもらえたら。」

田村友里キャスター
「私以前、似島にロケに行ったときにプールにお邪魔したんですけど、夏以外はずっとカヌーが楽しめる場所になっていて、流れるプールのカヌーって、こがなくてもまっすぐ進むので最高だった。そういう楽しみ方とかができたら年間を通して新たな経済効果とかも生まれるのでは思いますよね。」

本牧市民プール(神奈川)
カヌー・SUP体験
キャンプ場・イベント貸出
稲毛海浜公園プール(千葉)
釣り堀・イベント貸出

小林康秀キャスター
「今回、紹介された広島市が視察した2か所のプールですが、様々な活用法があるので、そういったものを色々と工夫しながらという話があった。
今後、意見を集約しつつ方針が決まっていくが、最終的にはあと3シーズン今のままで営業がつづいてその後工事、そして2029年度から供用開始となっています。」

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