日本の読解力、3位に上昇 22年OECD調査

平均得点の国際比較(PISA)

 経済協力開発機構(OECD)は5日、81カ国・地域の15歳対象で2022年に実施した学習到達度調査(PISA)の結果を公表した。日本は高校1年が参加して読解力が3位となり、前回18年調査の15位から大幅に上昇し、平均得点も12点上がった。科学的応用力は5位から2位に、数学的応用力は6位から5位に上がり、国際的なトップ水準を維持した。

 新型コロナウイルス流行の影響を受けた生徒らが対象の調査となった。文部科学省は「休校期間が他国より短く、学習機会が確保されたことが影響した可能性がある」と分析。探究的な学習や対話型授業の拡大も効果があったとみている。

 3分野とも1位はシンガポールだった。

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