2023シーズンの全日程が終了したJリーグ。
そこで今季「ピッチ上で最も格好よかった」J1とJ2のユニフォームTOP10を選んでみたのでご紹介しよう。10着に明確な順位付けはしていない。
なお、今回は“ピッチ上”での選手の着用姿にこだわったため、画像の掲載が難しいJ3に関しては残念ながら対象外としている。もし掲載が叶うなら、鹿児島ユナイテッドFCとアスルクラロ沼津は確実に候補入りしていただろう。
FC町田ゼルビア
FC町田ゼルビア 2023 adidas ホーム ユニフォーム
選手:バスケス・バイロン
今季のJ2リーグを優勝し悲願のJ1初昇格を決めた町田。Svolmeとの長期にわたる契約が終了し、2023年からクラブ史上初となるadidasとのパートナーシップがスタートした。
栄光の2023ユニフォームはクラブカラーのブルーを基調に、輝きを放つゴールドのスリーストライプスで“FC町田ゼルビア”を表現したデザインは、ピッチ上でも力強い輝きを放っていた。
京都サンガF.C.
京都サンガF.C. 2023 Puma ホーム ユニフォーム
選手:川﨑颯太
2023シーズンのユニフォームは、クラブのシンボルであるエンブレムからインスピレーションを得たデザイン。エンブレムの鳳凰を前面に描くことで『鳳と凰の2羽が向かい合うことで戦う姿勢』を表現したものだ。
日本では数少ないパープル系のキットカラーを持つチームで、もはや日本のフィオレンティーナである。ピッチ上のユニフォームは濃淡パープルの半々デザインがとても格好よい。
大宮アルディージャ
大宮アルディージャ 2023 Under Armour 25周年記念 ユニフォーム
選手:アンジェロッティ
クラブ創立初年度のユニフォームに使ったブロックデザインで原点回帰を示した25周年記念モデル。「強い決意」と厳かである様を表現する意味でブラックを採用した。
ブラックにチームカラーのオレンジを組み合せた配色は、スペインの名門バレンシアが2000年代で使ったアウェイユニフォームを彷彿とさせる。ピッチ上で威圧感あるデザインだ。
名古屋グランパス
名古屋グランパス 2023 Mizuno ホーム ユニフォーム
選手:久保藤次郎
ピッチ上で選手が着用した姿に良い意味で驚いたユニフォームの一つ。正装のイメージを与えるポロ襟を採用しているが、この襟がポイントだったのかもしれない。
キャスパー・ユンカーのように胸元をきっちりと閉めて着用する選手もいたが、どちらかといえば久保藤次郎のように全開でイエローの襟をなびかせる姿が格好よい。
そんなシャツにはチーム名「Nagoya Grampus」と「Never Give Up」それぞれの頭文字を組み合せたロゴマークを散りばめている。
横浜FC
横浜FC 2023 Puma ホーム ユニフォーム
選手:林幸多郎
横浜FC史上、最も爽やかでスタイリッシュなデザイン。ボーダーとストライプを掛け合わせた独創的なデザインパターンで、お馴染みのHAMABLUE(ハマブルー)で彩る。この2023モデルからサプライヤーはPumaに変更となった。
ホワイトを基調としたアウェイのほうがより美しいデザインではあるが、ピッチ上となるとホームに軍配が上がる。来季もぜひこの路線のデザインを継続してほしい。
アビスパ福岡
アビスパ福岡 2023 Yonex スペシャル ユニフォーム
選手:金森健志
クラブ創設初期の歴代ユニフォームを想起させるカラーリングを採用した特別ユニフォーム。胸に「GEORGIA(ジョージア)」のロゴを付けていた時代、とりわけ2001-02シーズンのユニフォームが甦るデザインだ。
各スポンサー企業の協力によりロゴの色を統一したことで、デザイン性が一段と向上した。
発表当初はシーズン終盤のホームゲーム3試合で着用予定としていたが、アウェイゲーム(柏戦)でも使用している。
ヴィッセル神戸
ヴィッセル神戸 2023 Asics ホーム ユニフォーム
選手:武藤嘉紀
決してJ1を初優勝したから掲載したわけではない。今季最もユニフォーム画像とピッチ上の着用姿の“ギャップ”に驚いた一着である。
クラブ史上初となるダイアゴナル(斜め)のストライプ柄を採用。上品なクリムゾンレッドからブラックへとグラデーションを施したデザインは、ピッチ上(とくに日中の試合)で美しく輝いた。差し色のブラックとゴールドも絶妙で、選手が着ると力強さを感じさせる。
優勝した縁起の良い色でもあるので、2023モデルの2色はぜひ来季以降も使い続けていただきたいと願う。
東京ヴェルディ
東京ヴェルディ 2023 Athleta ホーム ユニフォーム
選手:河村慶人
Jリーグ屈指のスタイリッシュなデザインを誇る東京Vのユニフォーム。やはりというか、ユニフォーム画像とピッチ上の着用姿のどちらも素晴らしい。
シャツのV字は「V NEXT LAYER」グラフィックで、チームの勝利によって築かれていく未来をいくつも重なるV字の層で表現したもの。そんなコンセプト通りに勝利を重ねて、見事に16年ぶりのJ1復帰を成し遂げた。
胸スポンサーの「ルビ」に関してはクラブ側にも様々な意見が届いていることだろう。J1を戦う2024モデルでは消えていることを願いたい。
セレッソ大阪
セレッソ大阪 2023 Puma アウェイ ユニフォーム
選手:香川真司
「ピンストライプ」と、画像では判別できないが「桜のジオメトリック(幾何学模様)の帯ストライプ」という、異なる2つのストライプを組み合せたハイブリッドな縦じまグラフィック。
発表当初はイラスト画像だったがピッチ上の実物は想像の数倍も格好よかったという、そんな一着である。
首周りは過去のユニフォームで幾度となく採用してきた襟が復活。ホワイト×ピンクの鮮やかさとクラシックなスタイルが融合したデザインだ。
北海道コンサドーレ札幌
北海道コンサドーレ札幌 2023 Mizuno ホーム ユニフォーム
選手:小柏剛
モダンとクラシックが両立する札幌のユニフォーム。2023モデルのデザインは北の大地の美しさを表現したものだ。
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クラブは2023年で発足から27周年に。ユニフォームには前後合わせて27本のストライプをデザインし、その中に雪の結晶や森の木々など北海道を代表するモチーフを落とし込んでいる。
着用姿の画像では分かりにくいが、胸部には北海道の地図を赤黒で配置。北海道らしさを詰め込んだこのユニフォームは、天才プレーヤー小野伸二にとって現役最後の一着となった。
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