絶望のバンザイシーン、朝ドラ受けも複雑「どんな気持ちで…」

大阪・福島の銭湯で生まれ育った少女がやがて日本を代表する大スターに成長する連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK朝ドラ)。12月5日放送の第47回では、放送終盤の展開について朝番組『あさイチ』のMC・鈴木奈穂子アナウンサーが嘆く一幕があった。

六郎を思い出し、失意のあまり崩れ落ちるスズ子(趣里)(C)NHK

スズ子(趣里)と父・梅吉(柳葉敏郎)のもとに弟・六郎(黒崎煌代)が戦死したという一報が入る。あまりの出来事に、2人はうまく受け入れられずに一晩を過ごす。

そんな2人に寄り添う、下宿先の女将・チズ(ふせえり)と付き人の小夜(富田望生)。悲しみを抑えてなんとか前を向こうとするスズ子だが、その矢先、日本は米英と戦争を始めるのだった。

今回の放送では、人々が米英との開戦に歓喜し、街中に「バンザイ」が響き渡るシーンが描かれた。さらに、弟・六郎の死から立ち直れずにいるスズ子が、笑顔を作ってバンザイと叫ぶ姿も。

SNSでは「今日のみんなのバンザイは本当に怖かった」「バンザイの声が怖い」「どんな気持ちで見たらいいの」や、「ヤケのようなスズ子のバンザイが胸に重い」「最後のスズ子のバンザイみて泣けてしまった」といった声が相次いだ。

また、直後に放送された同局の朝番組『あさイチ』では、MCの鈴木奈穂子アナウンサーが「どんな気持ちでスズ子はあのバンザイをやってたのかと思うと・・・もうダメですね」とショックを受けていた。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。12月6日放送の第48回では、スズ子を心配した作曲家の羽鳥(草彅剛)が自宅へと誘う。

文/つちだ四郎

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