ようやく野菜の価格が下がり始め鍋がおいしいシーズンに ちゃんこ鍋店では…

今年は夏から秋にかけて記録的な暑さが続き、多くの野菜が値上げの影響を受けました。11月下旬からようやく気温が低くなり始めたことで静岡市内のスーパーでもようやく野菜の価格が下がり始めています。

静岡市民 30代:
「寒いとどうしても温まりたいので鍋になる。(野菜が)安くなるとありがたい。」

静岡市民 60代:
「(夏は)ダイコンがすごく高かった、キャベツも高かった。(今は)ハクサイとかすごく安い。ダイコンとかも家計にとってはありがたい。」

この時期、鍋に欠かすことのできないハクサイは、9月に取材した時には4分の1カットで171円でしたが、4日は106円と65円安くなっていました。

また、白ネギは1割ほど安くなり、
おでんなどにも大活躍のダイコンは当時1本376円だったものが現在は171円と半額以下になっているといいます。

田子重 西中原店

スーパー側は、ハクサイの変化を大きく感じているようです。
田子重 西中原店 増田克巳店長:
「(ハクサイの)生育が良すぎてというか、色んな産地が今ダブってというかたくさん入ってくるということで、安くなっているのが現状。今は玉も大きくて、すごいいいものがたくさん入ってきている。」

今年の秋は、全国的に各地で似たような気温になり、
出荷する産地のタイミングが重なったことでハクサイが安くなりました。

現状では嬉しい話ですが、この先は「不安」な要素も・・・。
田子重 西中原店 増田克巳店長
「本当は年末に向けて取れる産地のところが、今ちょっと前倒しで入ってきているので、年末までこのまま安くなるかはまだ分からないが、少し高くなる可能性もある。」

旬菜大食坊 ごっちゃん

野菜の価格が下がり始めている影響は飲食店でも…

「ちゃんこグツグツ」

こちらは静岡市内にある創業29年のちゃんこ鍋店

「旬菜大食坊ごっちゃん」

昭和の大横綱千代の富士の弟子で元力士の店主がつくるちゃんこが人気のお店で、1年を通してちゃんこ鍋を提供しています。

こちらの店では客に気軽にちゃんこを楽しんでほしいという思いから、相撲部屋で作っていたちゃんこを独自にアレンジ、豚肉なども使用しています。

そんなちゃんこに欠かせないのが・・・

旬菜大食坊 ごっちゃん 山中与志久 店主
「お肉より野菜の方がいっぱい入ると思うんですね、なので、そういう意味ではちゃんこには野菜は絶対欠かせないです。」

ハクサイは2玉、ダイコンは2本毎日仕入れていますが、9月と10月はこうした主力の野菜が高騰し、頭を悩ましていました。

旬菜大食坊 ごっちゃん 山中与志久 店主
「仕入れが高くなれば利益が減るので、僕らはもう赤字覚悟というか、なるべく量も減らさず来てくれるお客さんが喜んで帰ってくれればいい。」

赤字覚悟で提供を続けていた中で、ようやく下がってきた野菜の価格。

価格もくまなくチェックして買い物をしているようです。

旬菜大食坊 ごっちゃん 山中与志久 店主
「スーパーとかでも八百屋さんとか行っても、(ハクサイ)4分の1カットがいつも買えるぐらいの100円とか100円以下ぐらいになっているのではないか。」

「大根も普通になってきたのではないか。1本198円、その倍ぐらいの値段だったので。僕らとしてはありがたい。」

旬菜大食坊 ごっちゃん 山中与志久 店主
「やっと安定してきたので、うちも提供する側としてみれば、提供しやすくはなりました。」

© 静岡朝日テレビ