海洋監視、空から初研修 東南アジア諸国を海保が支援

5日、インドネシア・バタム島の空港で、海上保安庁の航空機に搭乗する東南アジア諸国の沿岸警備当局者ら(共同)

 【バタム(インドネシア西部)共同】日本の海上保安庁は5日、東南アジア諸国を対象に「海洋状況把握(MDA)」能力の向上を支援するため、航空機を用いた初の実技研修をインドネシア・スマトラ島の東方海域の上空で行った。

 インドネシアのほかフィリピンやマレーシアの沿岸警備当局者らが参加し、インドネシア・バタム島の空港で那覇航空基地所属の航空機に搭乗。レーダーで船舶を探知し、夜間でも捜索できる赤外線カメラで撮影する手順などを学んだ。

 参加したフィリピン沿岸警備隊のロレンザーナ司令官は「MDA能力の近代化は急務で、参考になる」と述べた。

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