当選無効の裁決取り消し求め高裁提訴へ 小山市議選の開票結果巡り、片山氏

片山氏の得票とされたもののうち、県選管が無効票と判断した2票

 4月の小山市議選(定数28)の開票結果を巡り、県選挙管理委員会による票の再点検で当選無効の裁決を受けた片山照美(かたやまてるみ)氏(67)が、裁決の取り消しを求めて東京高裁に提訴することが5日、分かった。

 片山氏は下野新聞社の取材に「提訴後に記者会見を開き、詳しい内容を明らかにしたい」としている。

 同市議選で片山氏は1049票で最下位当選し、荒井覚(あらいさとる)氏(60)が1票差の1048票で次点だった。これを受けて荒井氏が市選管に異議申し立てを行ったが棄却され、県選管に審査を申し立てた。

 県選管は片山氏の得票とされた2票について、候補者名以外の余計な記載があり公職選挙法で無効となる「他事記載」に当たると認定。市選管の決定を取り消し、片山氏の当選を無効とする裁決を11月7日付で行い、同13日に告示した。

 県選管の裁決に不服がある場合、公選法に基づき告示日から30日以内に東京高裁に提訴することができ、判決が確定するまでは片山氏の当選は無効にならない。

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