国道8号のトンネル内で震える高齢男性…車を止めて駆け寄った同級生3人組、違和感感じて車に乗せた機転

感謝状を受け取った中西さん(左)と西川さん=12月5日、福井県警敦賀署

 福井県警敦賀署は12月5日、福井県南越前町大谷の国道8号のトンネルにいた認知症の70代男性を深夜に見つけ保護した福井市の公務員西川大地さん(23)ら3人に感謝状を贈った。家族からの通報を受け署員らが捜索しており、3人は「寒くておじいちゃんは震えていた。助けることができて良かった」と話していた。

 贈られたのはほかに、西川さんの高校時の同級生で、同市の会社員宮腰隆人さん(23)、同市出身の看護師中西可純さん(22)。京都から車で帰る途中の10月25日午後11時半ごろ、自転車近くにいる男性を見つけ車を止めて駆け寄った。

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 自転車のチェーンが外れており修理後、家の住所を尋ねても言えないことに違和感を覚えたという。病院に勤務する中西さんの助言で、認知症で道に迷っている可能性も考え、警察に通報しようと男性を車に乗せて、近くの道の駅に駐車した。

 同署によると、男性はその日の夕方に家を出たたまま帰らず署員らが行方を捜していた。西川さんらが車を止めた道の駅でも捜索していた署員に引き渡したという。

 同署で行われた贈呈式で岸本政洋署長から感謝状が手渡された。

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