高浜町長選挙2024、一瀬明宏氏が立候補を表明 元福井県議会議員「住民本位の施策を」

一瀬明宏氏

 任期満了に伴う来春の福井県高浜町長選挙に、元福井県議会議員の一瀬明宏氏(66)=三明=が12月5日、立候補を表明した。町長選への出馬は2016、20年に続き3回目となる。

 小浜市役所で会見した一瀬氏は、出馬理由の一つとして行政と住民の意思疎通の不十分さを指摘。町第三セクター「いきいきタウン高浜」の経営難などさまざまな問題が浮き彫りになっているとし、トップダウン型の行政運営を改め、「住民本位の施策を行いたい」と強調した。

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 原子力政策に関しては、地元雇用や国への貢献、エネルギーを取り巻く世界情勢から推進の立場を示し「共存共栄の流れでやっていきたい」とした。観光事業としては、若狭和田ビーチや城山公園といった景勝地を挙げ国内外への魅力発信を強化するとした。

 一瀬氏は日本大学卒。高浜町議会議員を経て1999年に県議に初当選し、副議長などを歴任した。2020年の前回町長選では、現職の野瀬豊氏(63)=鐘寄=に705票差で敗れた。

 来年5月18日に任期満了となる野瀬氏は今のところ、態度を明らかにしていない。

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