縁起物正月飾りの生産がピーク迎える

 今年も12月に入り、栃木県内でも正月の準備が着々と進んでいます。さくら市では、新年の玄関などに飾る縁起物の正月飾りの生産がピークを迎えています。

 さくら市喜連川にある「正月飾り」の工場では約30人の従業員たちが、一つずつ手作業で土台となるしめ縄にダイダイや幣束などの縁起物を飾り付ける、正月飾りづくりに追われています。

 この工場は、長野県に本社がある、正月飾りを製造販売する「秀〆」の喜連川工場。

 「秀〆」では、県内4つの工場で、約40年にわたり全国各地の正月飾りを製造、出荷しています。既製品を含め約100種類300万個を出荷しますが、喜連川工場では約10万個を製造、出荷しています。

 「秀〆」によりますと、正月飾りには五穀豊穣や無病息災の願いが込められていますが、全国のそれぞれの地域によって形が違ったり飾り付けが違っていたりと、さまざまな特徴があると言います。また、最近は伝統的な飾りだけでなく、デザイン性を重視した現代風の飾りが人気ということです。

 正月飾りは、全国のホームセンターやスーパーマーケットなどに出荷され、お正月の家を飾ることになります。

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