ヤンキースが山本獲得に自信 田中の成功もアピールポイントに?

米メディア「NJ.com」のボブ・クラピッシュ記者によると、多くのチームが山本由伸の争奪戦に加わっているにもかかわらず、ヤンキースは山本獲得に自信を見せているようだ。山本はウィンター・ミーティング終了後、来週あたりから獲得を希望する各チームとの直接交渉を開始するとみられており、もちろんヤンキースも交渉を行う予定のチームの1つである。クラピッシュ記者が関係者から聞いた話によると、ヤンキースは「自分たちがリードしている」と争奪戦の現状を分析しているようだ。

ヤンキースが山本獲得に自信を見せている理由の1つはメジャーダントツのワールドシリーズ制覇27回という圧倒的な実績を誇るチームの歴史とブランドだ。今でもピンストライプのユニフォームに袖を通すことに憧れる選手は多く、一部メディアでは「山本がヤンキースに魅力を感じている」ことが報じられている。

また、ヤンキースはチームOBの松井秀喜を起用し、山本がヤンキースに入団してくれるように、すでに売り込みを開始しているという。さらに、山本と同じように日本球界で圧倒的な成績を残し、ポスティング制度を利用して海を渡った田中将大がヤンキース入団1年目から活躍した実績があることも、ヤンキースはアピールポイントになると考えているようだ。

そしてもちろん、ヤンキースにはマネーゲームを制することができるだけの資金力もある。25歳という若さも魅力となっている山本は、総額2億ドルを超える長期大型契約を手にすることが確実視されており、争奪戦が激化することによって、価格が3億ドル近くまで上昇する可能性もあるとみられている。そこまで価格が上昇すれば、山本を獲得できるチームも限られてくる。そうした様々な要素を考慮に入れたうえで、ヤンキースは「自分たちが優位な立場にある」と考えているのだろう。

今季満票でア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたゲリット・コールと3年連続沢村賞の山本が並ぶ夢のローテは実現するのか。ヤンキースの「ナンバーワン補強ターゲット」とも言われる山本をめぐる争奪戦の今後の動向に注目だ。

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