最新のイチゴ研究を生産者へ報告 栃木県農業試験場いちご研究所

 イチゴの収穫量を上げようと、栃木市にある県農業試験場いちご研究所は5日、最新のイチゴの研究成果を生産者へ報告するセミナーを開きました。

 このセミナーは、県が最新のイチゴの研究成果を報告するためのもので、生産者など合わせて約300人が参加しました。

 5日は、県農業試験場いちご研究所の職員8人が、いちご王国・栃木が新たな主力品種として位置づける「とちあいか」を中心に報告しました。

 県によりますと、2024年産の「とちあいか」の生産者は昨シーズンと比べて約300戸増え、1千戸を超える見込みです。また、今シーズン見込まれる作付面積は200ヘクタールと、昨シーズンの125.1ヘクタールから1.6倍ほど増えています。

 とちあいかの栽培が急速に拡大する一方で、今年(2023年)の夏は猛暑だったことから、生産者からはその影響を懸念する声があがっています。そこで研究所の職員は、栽培に遅れが出た場合には風通しを良くするほか、熱や光を遮ったりして温度の上昇を抑えることで、安定した収穫につながると研究成果を報告していました。

 また、イチゴの実が大きく成長しないケースや中身が空洞になってしまうといった対策についても確認していました。

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