宮古・川井中と川井小、24年度から校舎併設へ

 

 岩手県宮古市箱石の川井中(大越淳校長、生徒11人)は2024年度から、同市川井の川井小(藤島洋介校長、児童32人)校舎に併設する方向となった。児童生徒数が減少する中、川井地区に1校ずつある小中学校を併設校とし、教育環境の維持・向上を図る。

 両校の併設については市教委が小・中学校適正配置実施計画(23~25年度)に盛り込み、今夏以降、保護者や地域住民を対象に説明会を実施。理解が得られたと判断し、4日の市議会本会議で中学校の位置を変更する市立学校条例改正案を提案した。

 川井小校舎は中学校の約8キロ東側にあり、併設する場合は一部改修して使う方針。スクールバスの運行も効率化が図られる。実施計画によると、両校とも28年度までの児童生徒数は減少傾向にあり、空き教室の増加が見込まれる。川井中校舎は1984年建設で築年数も重ねていた。

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