フェルスタッペンが将来のル・マン参戦に意欲。理想のチームメイトは「アロンソ」GTとSFにも言及

 3度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンは、過酷なル・マン24時間耐久レースに挑戦するなら、ほかならぬフェルナンド・アロンソとパートナーを組みたいという希望を表明した。

 この夢のペアが最初に浮上したのは、12月3日にモビリティリゾートもてぎで開催されたホンダレーシングサンクスデー2023でのこと。その場でフェルスタッペンは、ファンからF1以外のレースへの願望について質問された。

 フェルスタッペンはインディカーへの転向は考えておらず、その可能性はないようだが、他のレースへの道を探ることには前向きであることを明かした。

 そしてル・マンの話が出ると、フェルスタッペンは憶測を煽る機会を逃さなかった。

「もちろんMotoGPのバイクを試してみたい。スーパーGTも楽しんでいるよ。昨年ドライブしたけど、とても良かった」とフェルスタッペンは語った。

マックス・フェルスタッペン/マルク・マルケス(ホンダレーシングサンクスデー2023)
2022年のホンダレーシングサンクスデー前日にホンダNSX-GTをドライブするマックス・フェルスタッペン

「スーパーフォーミュラのマシンもとても素晴らしいね。F1以外では最速のマシンだし、見た目も最高だ」とフェルスタッペン。

「でも、僕が絶対に走りたいのはル・マンだ。僕の父がル・マンでレースをしていたときに、現地にはすでに行ったことがある」

「耐久レースの雰囲気はすごいものだ。多くの人たちが夜通しドライブして日の出を迎える。とてもクールだと思うよ」

 フェルスタッペンは過去に、父親のヨスと組んでル・マン24時間参戦について話していたことがあるが、トヨタからル・マンで2度の優勝を飾ったアロンソは理想的なパートナーになるだろうと考えている。

「このことについてフェルナンド(アロンソ)と話をしている」とフェルスタッペンは語った。

「彼は、僕とならまたやりたいと言っていたんだ。『これは本当にかなりクールなことになるぞ!』という感じだった」

2018年のル・マン24時間レースを制したフェルナンド・アロンソ/中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ

 実際に、ふたりのF1大物ドライバーがチームを組むことを考えただけで、世界中のモータースポーツファンたちは興奮を隠せないだろう。

 フェルスタッペンの大胆なドライビングスキルと、アロンソの戦略的才能に揺るぎない決意が組み合わされれば、伝説のサルト・サーキットを征服できる“ダイナミックなペア”として、侮れない勢力となることは間違いない。

 フェルスタッペンは「ただひとつ言えるのは、ル・マンではドライバーの最低体重制限のようなものがないということだ」と続ける。

「僕はかなり体重が重いから、相殺するために体重の軽いチームメイトを見つける必要がある。フェルナンドはかなり軽いから、なかなか良いだろうね。でも、もうひとり見つける必要があるから、探さなければいけないね」

ホンダレーシングサンクスデー2023に参加したマックス・フェルスタッペン/セルジオ・ペレス/ダニエル・リカルド/角田裕毅

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