維新・藤田幹事長「我々の手柄と言うつもりない」 京都市議報酬削減案、議決前発言に他会派反発 

記者会見で京都市議の議員報酬を巡る議案などについて語る維新の藤田幹事長(国会内)

 京都市議の議員報酬削減議案を巡る日本維新の会の藤田文武幹事長の発言に他党の会派が反発し、議案が棚上げ状態になっていることに関し、藤田氏は6日の記者会見で「我々の手柄だと言うつもりは一切ない。全会派合意でできるのであれば進めていただきたい」と語った。

 藤田氏は議員報酬削減の関連議案について、維新の市議会のメンバーから全会一致で成立する見込みという報告を受けたとし、「いつどのような情報を公開したらいいかという補足説明があまりなかった」と述べた。その上で「我々も議会でさまざまな案件を主導できる力をつけていくのは良いことだ、という趣旨だった」と理解を求めた。

 議案が棚上げ状態になっていることに関しては、「他の会派をおとしめるようなことはしていない。僕が発言したから嫌だと言ってひっくり返すならやる気がなかったのでは」と不快感を示した。

 市議会では報酬の月額2割カットを各会派が水面下で合意し、11月末に議決する予定だったが、藤田氏が会見で「維新が過半数を持っていない京都市議会でも報酬削減が実現した」などと発言したことに対し、自民党や共産党、公明党の会派が反発。維新側に藤田氏の発言の訂正と謝罪を求めている。

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