「ウェブスキミング」でクレカ情報盗み商品購入、900万円超被害か 容疑の26歳男再逮捕

京都府警本部

 オンライン決済ページに不正プログラムを仕組む「ウェブスキミング」の手口で利用者のクレジットカード情報を盗んだとして男が逮捕された事件で、京都府警サイバー捜査課と奈良県警などは6日、盗んだ情報で商品を購入したとして、私電磁的記録不正作出・同供用と窃盗の疑いで、埼玉県草加市、無職の男(26)を再逮捕、東京都小金井市、大学院生の男(22)を逮捕した。

 府警によると、無職の男が約500件のカード情報を不正に入手し、他人にも購入を持ちかけるなどしていたという。うち約60件が不正利用され、被害額は900万円以上に上るとみられる。

 2人の逮捕容疑は、共謀し、5月6~30日、京都市下京区や愛知県などの30~50代の男性5人分のカード番号や氏名を使い、通販サイトでアニメのブルーレイディスク14点(約21万円相当)を注文し、大学院生の男の私書箱に配送させて盗んだ疑い。2人は容疑を認めている。

 府警によると、無職の男は複数のサイトのオンライン決済ページに不正なプログラムを仕組み、盗んだカード情報はインターネットネット掲示板で他人に購入を持ちかけていたという。府警は、男が盗んだカード情報約500件のうち約60件が不正利用されたとみて調べている。

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