【タイ】トヨタディーラー、中国・長安の代理店に[車両]

重慶長安汽車は「第40回タイ国際モーターエキスポ2023」でEV「ディーパル(深藍)」を展示した=11月29日、タイ・バンコク近郊(NNA撮影)

トヨタ自動車のタイの大手ディーラー、トヨタ@ユナイテッドが、タイで中国自動車大手の重慶長安汽車の電気自動車(EV)を販売することが業界関係者への取材で6日までに分かった。

トヨタ@ユナイテッド傘下のエタニティー・アット・ワンは既に、長安と販売代理店契約を結んだ。タイの地元紙では、長安はエタニティー・アット・ワンのほか、インフィニット・オートモービルも販売代理店に指名したと報じられていた。

長安はタイ東部ラヨーン県に建設するEV工場の第1期(年産能力10万台)を25年第1四半期(1~3月)に稼働し、第2期でさらに10万台分を追加する計画。30年までに現地組み立てモデルと輸入モデルを合わせ、3ブランド・計15モデルをタイで販売する目標を立てている。トヨタ@ユナイテッドの関係者は長安のEV販売を担うことについて「(トヨタ車とは)ターゲットが違う」と説明しているという。

タイ国トヨタ自動車(TMT)の関係者はNNAの取材に対し、「これからも引き続き販売店と一体になってトヨタビジネスの成長を目指していく」とコメントした。

中国のEVを巡っては、ロイター通信が7月、日産自動車との合弁事業などを手がけるタイのサイアム・モーターズ・グループが、高価格帯のEV分野で中国の複数の自動車メーカーと提携に向けた協議を進めていると伝えている。

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