●黒部3連戦スタート
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)(6日)富山グラウジーズは黒部市総合体育センターで横浜ビー・コルセアーズと対戦、91―100で敗れた。3日に今季初勝利を挙げて巻き返しへ力をみなぎらせて臨んだ富山。昨季4強の相手と大接戦を演じて会場を沸かせたが、あと一歩及ばず、黒部でのホーム3連戦は黒星スタートとなった。
富山の前に大きな壁として立ちはだかったのは、1試合平均得点ランキングで首位を走る日本代表ガードの河村勇輝だった。得点とアシストでチームを支え、地元の大声援を受けて気合の入る富山を勢いづかせなかった。
第1クオーターは序盤から激しい点の取り合いとなった。横浜の河村が3点シュートを含む10得点と躍動し、富山はノヴァー・ガドソンの活躍などで粘った。第2クオーターは野﨑由之と小野龍猛がそれぞれ2連続3点シュートを決めるも、攻勢を強めた相手に7点差をつけられた。
後半の第3クオーターは終盤にかけて好連係から得点を重ねて猛追。勝負の第4クオーターは息の詰まる展開となり、序盤にガドソンの3点シュートで1点差に迫ると、応援のボルテージは最高潮に。しかし、河村に次々と得点を決められ、意地を見せて食らい付くも振り切られた。
●ブバがダブルダブル
イヴァン・ブバが27得点、15リバウンドの「ダブルダブル」を記録した。
高岡大輔ヘッドコーチは守備の甘さを悔やむも「自分たちのやりたいバスケをすれば得点できることを証明できた。トップチームと渡り合えることをしっかりと皆さまに見せたい」と次戦へ意気込んだ。
富山は9、10日、同センターで東地区首位のアルバルク東京と対戦する。
●横浜・河村「異次元」の42得点 キャリハイ更新
横浜の河村はキャリアハイを更新する42得点と「異次元」の活躍だった。前節終了時点で1試合平均得点がB1トップ。勢いは止まらず、外国出身者以外で初のリーグ得点王に期待が集まっている。
この日も一目見ようと多くの客が集まり、プレーの一つ一つに「うわー」「すごっ」との声が漏れた。第3クオーターには鋭いドライブからの得点で会場を沸かせ、第4クオーターにはここぞの場面で4本の3点シュートを沈めた。
試合後、「キャリアハイの更新というよりチームの連敗を断ち切れてよかった」と冷静に話した。