岩手県、クマ捕獲に報奨金支給へ 春季対象、1頭当たり8千円

 岩手県は新たなクマ被害対策として、捕獲1頭当たり8千円を猟友会に支給する報奨金を創設する方針だ。3月15日~5月14日の春季捕獲が対象。県内は本年度、人的被害が最多という深刻な状況となっており、来年度の被害抑制を目指す。

 電気柵貸与など被害防止事業費572万円を盛り込んだ2023年度一般会計補正予算案を開会中の県議会12月定例会に提案する。 

 春季は例年、十数頭を捕獲しているが報奨金は125頭分を想定する。有害捕獲は一部、国の交付金で活動経費が支給されるが春季捕獲はなく、県が独自支給することとした。市町村に電気柵や通信機能付きセンサーカメラも貸与する。

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