盛岡一高天文部、「光害」調査で最高賞 「星空の街・あおぞらの街」

環境大臣賞の受賞を喜ぶ(左から)高橋幸大さん、斉藤至道さん、菊池理愛部長、藤井優妃さん、大野珠椰さん

 盛岡一高天文部(菊池理愛(りな)部長、部員51人)は本年度の「星空の街・あおぞらの街」全国協議会表彰で環境大臣賞団体賞を受けた。環境保全意識を啓発、普及する活動をたたえるもので最高賞に当たる。人工の光から生じる「光害(ひかりがい)」に問題意識を持って調査してきたことなどが評価された。

 同部は、1928(昭和3)年創設の天文同好会の歴史を受け継ぎ活動を展開。盛岡市上田の校舎屋上にある天体ドームでの観測のほか、「星を観(み)る会」を開き、住民や保護者らにも天体の魅力を伝えてきた。

 より良い天体観測を目的に4年前に始まったのが光害の調査だ。屋外照明によって学校で観測できる天体が限られていたことから、着目。同市の日没後の空の明るさを測定している。

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