Pipistrel社の電気航空機「Velis Electro」、米空軍にリース提供へ

航空機の運用および訓練での使用を検討するために、米空軍のAgility Primeプログラムのためにリースされる予定だという。

Agility Primeは空軍の垂直リフトプログラムであり、eVTOL民間企業と提携して航空宇宙における第3の革命を推進し、訓練や運用を含むさまざまな用途にゼロエミッション航空機へのアクセスを提供するものだ。

TextronのeAviation部門の社長兼CEOであるKriya Shortt氏は、次のようにコメントしている。

Shortt氏:AFWERXとMTSIがVelis Electroを選択したことは、Pipistrelへの強力な支持であり、この分野の新興技術に対する一流組織による受け入れの拡大です。これは、持続可能な飛行への旅路における重要なマイルストーンであり、Velisが保有機となるAgility Primeプログラムをサポートできることを誇りに思います。

Pipistrel社長であるGabriel Massey氏は次のようにコメントしている。

Massey氏:Velis Electroは、飛行訓練のための費用対効果が高く、持続可能なオプションです。Pipistrel社内で開発された成熟した電気エンジン設計により、Velis Electroは、より持続可能なパイロット訓練やその他の任務を遂行する上で業界をリードしています。

2機のVelis Electroは、Pipistrelの代理店であるLincoln Park Aviationが直接サポートする。

Velis Electroについて

最も環境に優しく代替推進力のパイオニアであるPipistrelは、世界初の型式証明を取得した電動機であり、世界30カ国以上でVFRのパイロット訓練用として認可されている。直感的なパワートレインと人間工学に基づいた優れた操作性が標準装備されている。

クリーンで静か

Velis Electroは、運航中にゼロエミッションを達成し、騒音レベルはわずか60dBaと、機内・機外ともに超静音のため、騒音に敏感な都市部での飛行を可能にするという。持続可能なフライトにおける革命であり、操作の容易さにおけるゲームチェンジャーだとしている。

イノベーションと安全性

Velis Electroは、安全性を損なうことなく、簡単な操作とメンテナンスができるように設計されているという。パワーは、Pipistrel社独自の型式認証済み電気エンジンE-811から供給され、345VDC電気システムと自社開発のデュアルバッテリーシステムにより57.6kWを発生。このパワートレインは完全液冷式で、機内の充電ポートから外部充電器で充電でき、従来の動力機と同等以上の安全性を実証しているとした。

主な仕様

▶︎Pipistrel

© 株式会社プロニュース