【こんな不思議なイルミ、初めて!江の島「湘南の宝石」】神秘的な森と圧巻の灯台イルミネーション

インターナショナルイルミネーションアワード2023にて、イルミネーションイベント部⾨優秀ストーリー賞2位に輝いた「湘南の宝石」。関東三大イルミネーションや日本夜景遺産など数多くの夜景ブランドタイトルを獲得している、江の島を彩る光と色の祭典です。全国に多くのファンがいるという、湘南の夜景や自然と一体となった透明感あふれる宝石のようなイルミネーションを現地ルポ。

まずはエスカーで岩屋を目指します!

やって参りました、江の島へ。「湘南の宝石」の噂は聞いていたものの、一度も観たことがなかった筆者。本当に楽しみにしてきたんです。

「湘南の宝石」は、江の島・片瀬海岸エリア一帯を舞台としたウィンターイベント。あちこちにイルミが点在していますが、岩屋の洞窟イルミは外せない! 江の島の最奥部にある岩屋は営業時間が17:00までなので、16:00くらいには江の島に到着するようにしました。

階段を自力で登れば無料ですが、筆者は体力と時間を節約するためにエスカーに乗ります! エスカー(通常料金 大人360円/小人180円)は、江の島頂上部までのぼることができるエスカレーター。

今回は、乗り場のスタッフさんにチケットの種類を聞き、「江の島1day+ナイト(大人1,500円/小人700円)」を購入。エスカー+サムエル・コッキング苑+シーキャンドル(タワー)+岩屋洞窟を利用できます。

>>チケット情報

イルミの前に江の島の夕焼けが絶景すぎた

中津宮からの夕焼け

岩屋を目指す途中、あまりの夕焼けの美しさに絶句した筆者。そう、江の島ってお店が閉まるのが早いので、あまり夕方に来たことがなかったんですよね。

江の島展望台のある亀ヶ岡広場からの夕焼け

山ふたつからの夕焼け

江の島は上空から見るとひょうたんのような形をしていて、ここは江の島を二分するくびれ部分にあたることから「山ふたつ」と呼ばれています。

見晴亭からの夕焼け

見晴亭はその名の通り店内からの海絶景が半端ない食事処。釣り人にも人気があるそう。お店でビールと定食をいただきながら夕暮れを楽しむのもいいですね。

見晴亭

10:00~18:00

https://www.enoshima-katase.jp/見晴亭/

稚児ヶ淵の岩場からの夕焼け

実は江の島へは、弁天橋から発着する乗合船「べんてん丸」でアクセスすることもできます。べんてん丸の船着場が岩屋のすぐ近くの稚児ヶ淵にあるので、岩屋から江の島観光をスタートしたり、岩屋から片瀬江ノ島方面に戻りたいときに便利かつ爽快! です。

べんてん丸

料金(支払いは現金のみ)

大人400円(中学生以上) 小人200円(6才以上) 満5才以下 無料

※運航情報は毎日、午前9:30頃に確定します。

https://www.fujisawa-kanko.jp/access/bentenmaru.html

江の島 岩屋で洞窟&イルミネーション

さて、ずっと眺めていたいほどの美しさですが、岩屋へ向かいます。岩屋へと続く弧を描く朱塗りの橋にも、夕焼けを眺め、シャッターを切る人々でいっぱいでした。

岩屋は、波の浸食によりできた海食洞窟。古くは弘法大師や日蓮上人も修行したといわれています。奥行152mで富士山の氷穴に通じているといわれる第一岩屋と56mで龍神伝説の地といわれる第二岩屋があり、ロウソクの炎に照らし出された石像や岩壁は、神秘的な世界。

第一岩屋から第二岩屋へ渡る途中、まだ外は夕焼けの続きでした。細長い雲がなんとなく龍神のように見えます。龍神伝説の地と言われる第二岩屋へ渡るときにそんな雲に出会うなんて、ますます神秘的。

第二岩屋は全国でもあまり類を見ない洞窟イルミが楽しめます。幻想的なイルミネーションは、まるで土ボタルのよう。

江の島岩屋イルミネーション

期間:会期中毎日開催(11/23〜2/29)

営業時間:9:00~17:00

https://www.fujisawa-kanko.jp/spot/enoshima/17.html

岩屋から江の島サムエル・コッキング苑まで階段を登って戻ってくると、喉が渇いたので亀ヶ岡広場でハイボールを一杯。亀ヶ岡広場には、江の島名物・丸焼きたこせんべい あさひ本店「江の島頂上店」もあるので、テラス席や展望台でゆっくり味わうのもおすすめです。

江の島サムエル・コッキング苑のイルミはまるで不思議の森!

喉を潤したところで湘南の宝石メインスポットである江の島サムエル・コッキング苑、江の島シーキャンドルへ。湘南の美しい空、江の島シーキャンドル「光の大空間」一面のグランドイルミが創り出す、美しすぎると称賛される、絶景スポットです。

湘南の宝石エントランス

江の島サムエル・コッキング苑のエントランス一面に広がるイルミ空間。空中に一球一球が煌めくイルミネーションは、満天の星を彷彿とさせます。

ホウセキ FOREST

湘南の宝石が提案する自然の中で過ごすイルミ空間は、一歩足を踏み入れた瞬間から、不思議な感覚に包まれます。インパクトある華やかなイルミとは真逆の、不思議で神秘的なイルミネーション。まるで、自分が絵本の世界に迷い込んでしまったかのように錯覚します。こんなイルミ、初めて。

今年は、新しい低電力LEDを活用したLEDイルミネーションを多用しているといいます。無数のジュエリーライトとテラリウム、流木に囲まれた 優しく温かな世界へ。

湘南シャンデリア

LED電球の密度が日本一と言われる光のトンネル。最高級クリスタルであるスワロフスキー®・クリスタルをふんだんに使用したシャンデリアも浮かびます。

江の島シーキャンドルの前の広場には、ツリーやクラゲのイルミネーションも。フォトジェニックで可愛い!

江の島シーキャンドルライトアップ 光の大空間

江の島シーキャンドルから360度、直径70メートルを超える日本有数の規模を誇る光の大空間。富士山のシルエットとイルミネーションの共演は必見だそう。毎日点灯カウントダウンもあるそうです。悔しい……どちらも見逃してしまいました。

江の島シーキャンドルに登るには整理券が必要!

ここでミスが発覚。はりきって江の島シーキャンドルに登ろうとしたら、なんと129組待ち! そういえば、サムエル・コッキング苑に入るとき、整理券が必要だと言われたような……イルミネーションがあまりに素敵なので、すっかり忘れておりました。

というわけで整理券をもらい、待っている間にカフェでひと休みすることに。整理券にはQRコードがついていて、読み込めば順番確認、呼び出しも設定ができます。サムエル・コッキング苑に入ったら、まずは整理券をもらって、それからゆっくり苑内を散策するのがいいかもしれませんね。

TODAI KITCHEN DELI&TEA;でひと休み

江の島シーキャンドルのすぐ隣にある「TODAI KITCHEN DELI&TEA;」へ。店内は満席だったので、テラス席にしました。昼は海の絶景もあり、テラス席の方が人気だと思いますが、夜は寒くなってきたので席は空いていました。

「江の島ビール(税込850円)」「ポークソーセージ(税込800円)」「チーズケーキ(税込700円)」などをいただきました。亀のイラストが可愛い江の島ビールはフルーティーな味わいで飲みやすく、おいしかった!

江の島シーキャンドルの頂上へ!

待つこと50分ほど。いよいよエレベーターで江の島シーキャンドルの頂上へ登ります。

展望台からは、熱海や箱根まで見渡せるそう。

さらに屋外展望フロアへ階段を登っていくと……

イルミネーションと湘南の夜景のコラボレーション! そして灯台の光がぐるりと360度水平線を照らす様子がわかるんです。そのとき気づきました。夜の灯台に登るのって初めてかも。もしかしてすごく貴重な機会なのでは……

さらに帰りはエレベーターではなく外階段で降りてみました。2分ほどなので、気軽にチャレンジしてみてください。エレベーターとはまた違った雰囲気を味わえますよ。

降りた場所の目の前には、子ども向けのふわふわドームがありました。子連れの人にはうれしい空間ですね。

こんなイルミは初めて!夕焼けと夜景と灯台も楽しめる

今までアワードにランクインしている多くのイルミネーションを観てきた筆者ですが、「湘南の宝石」からは今までにない感動をもらいました。自然の森と一体化した神秘的な森イルミ、夜の灯台に登れるという特別感、イルミネーションが始まる前の夕焼けも格別の美しさでした。

訪れたときは、カップル、若者グループ、女子二人組、ファミリー、写真仲間らしきおじさまたちなどいろいろな層の方がいましたが、カップルには特におすすめしたい最強ロマンチックイルミです!

「湘南の宝石」

会期

2023年11月23日(木・祝)〜2024年2月29日(木)

「湘南の宝石」は、天候によるイベント開催の判断を当日の正午12時に発表しています。

>>こちらのリンク先のインフォメーションよりご確認ください。

会場

江の島島内・片瀬海岸エリア 各所

夜間営業時間

江の島サムエル・コッキング苑/江の島シーキャンドル

17:00〜20:00(最終入場19:30)

土日祝・12/22〜30:17:00〜21:00(最終入場20:30)

江の島サムエル・コッキング苑

通常料金 昼間無料

夜間イベント開催時17時以降出場

大人 500円 小人 250円

江の島シーキャンドル(タワー)*江の島サムエル・コッキング苑内にあります。

通常料金 大人 500円 小人 250円

江の島シーキャンドルセット券

利用可能施設:エスカー+サムエル・コッキング苑+シーキャンドル(タワー)

販売場所:エスカー1区乗り場、EMot、アソビュー(+ナイト限定)

通常大人 700円小人 350円

+ナイト大人 1,100円小人 550円

江の島1day

利用可能施設:エスカー+サムエル・コッキング苑+シーキャンドル(タワー)+岩屋洞窟

販売場所:エスカー1区乗り場、片瀬江ノ島観光案内所、藤沢市観光センター

*販売および取り扱い時間:9:00〜16:00(季節により異なります。)

通常大人 1,100円小人 500円

+ナイト大人 1,500円小人 700円

https://enoshima-seacandle.com

駐車場

江ノ島周辺に複数の駐車場あり。

今回筆者は12月頭の週末に車でアクセスしたのですが、江の島内の駐車場に並ばず停めることができました。

江の島なぎさ駐車場

https://www.s-n-p.jp/parking/p7enoshima/

お問い合わせ

江ノ島電鉄株式会社 Tel:0466-25-3525(平日9:00~17:00)

藤沢市観光センター Tel:0466-22-4141(8:30~17:00)

※天候などによりイベントの一部が変更または中止になる場合がございます。

https://enoshima-seacandle.com/event/shonannohoseki/

[All Photos by kanoa]

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