【カンボジア】首相と中国軍事委副主席が会談、協力強化へ[政治]

カンボジアのフン・マネット首相は4日、中国軍の最高指導機関である中央軍事委員会の何衛東(か・えいとう)副主席と首都プノンペンで会談した。両者は、人材育成や地雷除去などを含む軍事関連活動での協力を強化することで合意した。プノンペン・ポスト(電子版)などが5日に伝えた。

フン・マネット首相は、中国と国交樹立65周年を迎えたことに言及した上で、中国政府が絶えずカンボジアとの良好な関係構築に配慮してきたとして謝意を表明。中国の内政に干渉する外部勢力には迎合しないとの考えを強調した。

一方で何副主席は、中国とカンボジアが築いてきた協力関係をさらに強化するため、両国の強固な関係を表す「ダイヤモンド協力」をさらに緊密化するとコメント。フン・マネット首相との間で、兵士の訓練や地雷、不発弾の処理など、既に両国政府が協力することで合意した活動を継続的に進めていくことを確認した。

何副主席はまた、フン・セン前首相やティー・セイハ副首相兼国防相とも会談した。フン・セン氏は、世界第2位の経済大国である中国の発展が、カンボジアだけでなく世界の経済成長に寄与していると述べた。

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