福井県高浜町の野瀬豊町長（63）＝鐘寄＝は12月7日、町議会本会議で任期満了（来年5月18日）に伴う町長選に5選を目指し立候補する意向を表明した。元県議の一瀬明宏氏（66）＝三明＝も既に出馬を表明しており、選挙戦の見通しとなった。
上尾德郎議員の一般質問に答えた。野瀬町長は4期目の成果の一つとして、子育て世代への家計支援、町立認定こども園「cocokara（ここから）」の施設整備など子育て支援の充実を挙げた。ただ若者の定住には結びついていないなど、町政課題を多く残し「それらの課題に向き合う気概がある。5期目の挑戦をさせていただきたい」と述べた。
⇒12月10日投開票の福井市長選挙は16年ぶり新人対決
原子力政策については、使用済み核燃料の再処理工場の早期完成、高レベル放射性廃棄物の最終処分地選定が今後の大きな課題とし「関係者と共に解決に向けた取り組みを進めていく必要がある」と強調した。
野瀬町長は武蔵野調理師専門学校卒。町議を経て2008年に無投票で町長に初当選した。16年、20年は、出馬表明している一瀬氏との一騎打ちとなり、今回も2人が出馬すれば3度目の激突となる。
