核軍縮賢人会議、午後開幕 長崎で討議、委員ら献花

長崎市の平和公園で献花する元国連軍縮担当上級代表のアンゲラ・ケイン氏(手前左)と白石隆・熊本県立大理事長=8日午前

 核保有国と非保有国の有識者らが核軍縮の道筋を議論する「国際賢人会議」の第3回会合が8日午後、被爆地・長崎市で開幕する。会議を前に委員らは平和公園で献花した。長崎原爆資料館の視察や被爆者との対話を通じ、被爆の実相に触れる。討議は9日まで。

 岸田文雄首相は9日に現地入りする予定。会議の意見を踏まえ「核兵器のない世界の実現」を目指す考えを改めて示す。

 国際賢人会議は昨年12月の初会合が広島、今年4月の第2回会合が東京で開かれた。長崎開催は初。白石隆・熊本県立大理事長が座長を務め、米国、英国、フランス、中国、ロシアなど計15人の委員で構成する。

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