賢人会議 岸田首相はあす参加 長崎市内で8日開幕 朝長氏、地元有識者として全日程出席

 外務省は7日、長崎市内で8、9両日に開く核兵器のない世界に向けた「国際賢人会議」の第3回会合について、岸田文雄首相が9日に参加すると明らかにした。
 開会前には、長崎の被爆者4団体の代表らが、核保有国と非保有国双方から来崎する委員と対話。4団体のうち県被爆者手帳友の会会長で医師の朝長万左男氏(80)は地元有識者として、両日の全日程に出席し議論に加わる。
 委員が被爆の実相を踏まえた議論を進めるため、開会前の8日午前、被爆者の築城昭平氏(96)が英語で被爆体験を語る。対話には築城氏と4団体に加え、長崎で被爆した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の木戸季市事務局長(83)も出席。「市民社会との意見交換会」には▽高校生平和大使▽ナガサキ・ユース代表団▽長崎の証言の会▽長崎平和推進協会-など10組織の計11人が加わる。

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