出産や育児を疑似体験 京都・八幡で助産師が性を考える授業

寸劇をしながら「出産体験」に取り組む児童たち(八幡市内里・有都小)

 性について考える「いのちのふれあい授業」が京都府八幡市内里の有都小であった。助産師が講師を務め、児童たちは男女の体の違いや出産までの過程を学びながら命の大切さについて理解を深めた。

 性教育活動に取り組む助産師の谷口貴子さん(51)=木津川市木津川台=が先生となり、5、6年生32人と保護者が参加した。

 児童たちは受精から妊娠するまでの細胞の動きを映像で見たり、人形を抱いて赤ちゃんの重さを確認したりした。他にも、児童たちは「子宮袋」を使って寸劇に取り組みながら出産を疑似体験した。

 谷口さんは「誰一人要らない人はいない。自分らしく過ごせる道を選んで、自分のことを大切にしてほしい」と呼びかけた。

 「出産体験」をした6年の児童(12)は「自分がこうして生まれてきたことを知ることができて、お母さんに感謝しようと思った」と話した。

© 株式会社京都新聞社