障害者福祉に理解を 京都・大山崎で「合理的配慮」など紹介する展示

大山崎町内で活動する障害者団体や合理的配慮について説明するポスター展示(町役場)

 障害者週間(12月3~9日)に合わせた展示会が、京都府大山崎町円明寺の町役場で開かれている。町内にある障害者団体の活動や、2024年4月から民間事業者でも義務化される「合理的配慮」について説明するポスターがあり、障害者福祉への理解促進や共生社会の実現につながるよう目指す。

 1階ロビーの展示スペースでは、町身体障害者協会と町知的障害者育成会が行っているスポーツやレクリエーション、勉強会などの取り組みを紹介する。負担が重すぎない範囲で障害者からの要望に対応する合理的配慮に関するコーナーでは、障害がある人との意思疎通のため、タブレット端末などで絵や写真を表示するといった配慮例を説明している。

 同協会の恵嶋幸子会長(94)は「障害のある人への社会の理解は深まっていると感じるが、より温かい手を差し伸べてほしい」と話し、育成会の今村泰信会長(83)は「障害者には『助け』が必要。協力してほしい」と語った。12月9日まで。

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