中国料理で厚労大臣表彰 小青島(青森市)・喬俊和さん「若者に技術教えたい」

中華レストランの厨房(ちゅうぼう)で腕を振るう喬俊和さん

 青森市東造道3丁目、中国料理「小青島」のオーナーシェフ喬俊和さん(59)は11月28日、都内で行われた調理師法施行65周年記念全国大会で調理師関係功労者に対する厚生労働大臣表彰を受けた。喬さんは中国料理の国際大会で最高賞を受賞するなど数々の実績がある。

 喬さんは中国・山東省青島市出身で1994年に来日。中国で最上級位の国家特一級厨師の資格を持つ。2018年、海鮮料理国際大会(中国・青島)で見た目の美しさを競う部門の最高賞を受賞し、22年には青森市から「匠(たくみ)の職人」として表彰された。

 喬さんは「今回は素晴らしい賞を頂き、大変喜んでいる。これは県内のたくさんの人が支えてくれたおかげ」と感謝の言葉を忘れない。

 喬さんは県産食材にこだわったメニュー作りを心懸けているという。中でも「青森林檎(りんご)チリソース」は砂糖を使わず、県産リンゴの甘みを生かした調理法が特徴で、15年のパリ国際料理大会で最高賞の金賞に輝いた。今も瓶詰めにして好評だ。喬さんは「お客さんが食べて、『幸せになる』料理を目指している。私の料理を食べて、そう思ってくれたらいい」と強調する。

 「これからは学校や調理師の勉強会などで、料理を志す若者に積極的に技術を教えたい」と、受賞を機に後継者の育成に意欲を見せている。

© 株式会社東奥日報社