「国体3連覇目指す」滋賀・高島市出身のトライアスロン内田選手、地元にV報告

かごしま国体のトライアスロン成年男子で優勝した内田選手(左)。福井市長と賞状を手にする=高島市新旭町北畑・市役所

 滋賀県高島市出身のトライアスロン選手で、10月に鹿児島県で行われた国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」の成年男子で優勝を果たした内田弦大選手(26)=滋賀県スポーツ協会=がこのほど、優勝報告のために同市役所を訪れた。

 内田選手は最初のスイムで先頭集団を保ち、バイクで食らいつき、最後のランで先頭に立ってゴール。前年に2位だった栃木国体の雪辱を果たした。2025年に滋賀で行われる国民スポーツ大会を視野に、「3連覇を目指したい」と目標を語った。

 来夏はパリ五輪が開かれる。五輪を目指す内田選手は今年1月、トライアスロンの強豪国の英国に拠点を構え、トレーニングに明け暮れる。さらに「食から始まることを海外で学んだ」と米を中心に食事の管理を徹底することで調子が上がってきたという。

 幼少時から地元の高島B&G海洋センターで水泳を習い、高島中3年時には競泳の男子200メートル自由形で全国中学体育大会に出場。高島高では陸上に打ち込み、3年時に男子800メートルで全国高校総体に出た。進学した関西大時代に、京都にあるトライアスロンクラブで競技と出合った。

 来年5月に横浜で開かれるレースで五輪出場の可否が決まるという。福井正明市長が「健康管理に留意し、ぜひ、パリ五輪を目指して頑張ってもらいたい」とエールを送り、内田選手は「パリ五輪だけでなく次のロサンゼルス五輪にもピークで行けるよう頑張りたい」と力強く語った。

© 株式会社京都新聞社